はじめに:誰でも「やめたくなる瞬間」はある
積立投資を始めたばかりの頃は、「これで将来が変わるかも」とワクワクしますよね。
でも数ヶ月、あるいは1〜2年経つと、こんな気持ちが出てくることもあります。
- 「最近の相場が下がって不安…」
- 「思ったほど増えない」
- 「続ける意味あるのかな?」
安心してください。
これは投資をしている誰もが一度は通る「普通の感情」です。
大切なのは、「やめる」前に冷静に状況を整理し、対処法を知ることです。
本記事では、積立投資を途中でやめたくなったときの考え方・具体的な行動・見直し方法を丁寧に解説します。
「やめたくなる理由」を明確にしよう
まずは、自分がなぜ「やめたくなっているのか」を整理してみましょう。
理由によって取るべき行動はまったく変わります。
主な3つの理由
| 理由 | よくある心理 | 対処法の方向性 |
|---|---|---|
| 相場の下落 | 「損したくない」「怖い」 | 短期の値動きを気にしすぎない・長期視点に戻る |
| 生活費がきつい | 「今は余裕がない」 | 一時停止・積立額の減額 |
| モチベーション低下 | 「効果が見えない」「飽きた」 | 記録・目的の再設定・小さな成果を見える化 |
相場が下がって「怖い」ときの考え方
相場の下落は「むしろ安く買えるチャンス」
積立投資は「ドルコスト平均法」により、価格が下がるほど多くの口数を買えます。
つまり、安い時期ほど将来の利益につながりやすいという仕組みです。
例:
- 価格が高い時 → 少し買う
- 価格が低い時 → 多く買う
➡ 平均購入単価が下がる=将来のリターンが伸びやすい
一時的な下落で「やめる」ことは、安く買えるチャンスを自分で放棄してしまう行為にもなります。
対処法
- 1週間・1ヶ月ごとの値動きに一喜一憂しない
- グラフではなく「積立期間」を意識する
- 過去の暴落時(コロナショック・リーマン)でも、長期で回復した実例を確認する
📘関連記事:
👉 長期投資のモチベーションを保つ方法|目標設計・メンタル管理・記録術
生活費が苦しいときの選択肢
無理して積立を続けて生活が苦しくなると、本末転倒です。
「続けるための工夫」が重要です。
対処法
- 積立額を減らす
- 例えば月3万円→1万円へ減額。
金額を小さくしても「習慣」を途切れさせないことが大事です。 - 積立額はいつでも変更できます。
→ 詳しくは:つみたてNISAの途中変更ガイド|積立額・銘柄・証券口座の見直し方
- 例えば月3万円→1万円へ減額。
- 一時停止する
- 一時停止してもペナルティはありません。
落ち着いたら再開すればOK。 - 「やめる」ではなく「休む」と考えましょう。
- 一時停止してもペナルティはありません。
- 生活防衛資金の確保を優先
- 生活費の3〜6ヶ月分は現金で確保を。
精神的にも安心感が増します。
- 生活費の3〜6ヶ月分は現金で確保を。
モチベーションが下がったときの回復法

積立投資は「短期的な成果が見えにくい」ため、続けるモチベーションが切れやすいのが普通です。
対処法1:目的を再確認する
「なぜ投資を始めたのか?」を紙やメモに書き出してみましょう。
「老後資金」「住宅資金」「子どもの教育資金」など、目的を再認識することがモチベーション回復の鍵です。
対処法2:成果を“見える化”する
- 月ごとの積立額と残高を記録
- グラフ化して成長を視覚的に確認
- アプリ(マネーフォワード MEなど)で管理もおすすめ
👉 資産管理アプリおすすめ比較2025|マネーフォワード・Zaim・Moneytreeを徹底解説
対処法3:「途中でやめた人」の失敗例を知る
途中でやめたことで「安値で売って後悔した」ケースを知ると、冷静さを保てます。
➡ 感情ではなく「ルール」で判断する習慣を。
「やめる」のではなく「見直す」という選択を
積立投資は「続けること」が最大の成功要素ですが、続けるためには柔軟に調整する力も必要です。
見直しポイント
| 見直し項目 | タイミング | 対応方法 |
|---|---|---|
| 積立額 | 収入・支出に変化があった時 | 増減または一時停止 |
| 投資銘柄 | 方針やリスク許容度が変わった時 | リバランス・変更 |
| 証券口座 | 手数料・使いやすさを比較 | 口座乗り換えも検討 |
📘関連記事:
👉 ポートフォリオ再構築例:10年後を見据えた変更案
続けるための「マインドリセット」
- 投資は「短距離走」ではなく「マラソン」
- 下がる時期があるのは「通過点」
- 未来の自分に“ありがとう”と言えるように続ける
もし迷ったら、「いま投資をやめたら3年後どう思うか?」を想像してみてください。
きっと、「あのときやめなくてよかった」と感じる日が来るはずです。
まとめ:やめたくなったら「立ち止まる」だけでいい

積立投資をやめたくなるのは自然なこと。
でも、感情的に「やめる」と後悔するケースが多いです。
💡正しいステップは次の3つ
- 理由を明確にする(相場・生活・気持ちのどれ?)
- 必要なら見直す(減額・一時停止・再設定)
- 長期の目的を思い出す(10年後の自分のために)
焦らず、柔軟に、そして前向きに。
「続ける工夫」ができる人こそ、最終的に資産形成に成功します。
📘 関連記事リンク(内部導線例)
💬 一言アドバイス
「やめる勇気」より、「続ける工夫」。
これが積立投資を成功させる最強のメンタルです。


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