iDeCoを途中でやめるとどうなる?損しないための注意点と対処法【初心者向け】

iDeCoを途中でやめるとどうなる?損しないための注意点と対処法【初心者向け】 iDeCo

「iDeCo(イデコ)を始めたけれど、途中でやめたくなった…」
そんな悩みを持つ方は少なくありません。
しかし、iDeCoは途中解約ができない制度のため、正しい理解をせずに「やめる」と損をする可能性があります。

この記事では、iDeCoを途中でやめた場合の手数料・税制・将来資産への影響を、初心者でもわかるように丁寧に解説します。
さらに、「どうしても続けられないときの正しい対処法」も紹介します。


✅ この記事でわかること

  • iDeCoを途中でやめると何が起きるのか
  • 掛金を止める(拠出停止)と完全にやめる(解約)の違い
  • やめることで損をする可能性がある理由
  • 無理なく続けるための見直しポイント

iDeCoは「途中解約」が原則できない制度

まず最初に理解しておくべき重要ポイントは、
iDeCoは原則60歳まで途中解約ができないということです。

なぜ途中解約できないのか?

iDeCoは「老後資産を自分で積み立てる年金制度」であり、老後資金のために税制優遇を受けているからです。
そのため、途中で引き出すと制度の目的に反してしまうため、法律上制限されています。

つまり「やめる」=「掛金を止める」だけ

多くの方が「iDeCoをやめたい」と言うとき、実際には「掛金を一時的に止めたい(拠出停止)」という意味になります。
完全にやめる(=資産を現金化して受け取る)ことは、原則として60歳までできません。


掛金をやめた場合に起きる3つのこと

掛金をやめた場合に起きる3つのこと

掛金をやめても、あなたのiDeCo口座は自動的に「運用のみの状態」になります。
この状態を「運用指図者」と呼びます。

① 積立は止まるが、資産はそのまま運用される

掛金を止めても、すでに積み立てた資産はそのまま運用が続きます。
値動きによって利益や損失が発生する可能性は引き続きあります。

② 手数料が毎月引かれ続ける

運用を止めても、**口座維持手数料(約年間2,000円前後)**はかかります。
主な内訳は以下の通りです。

手数料の種類金額(目安)備考
事務委託先金融機関手数料約66円/月運用中も継続発生
運営管理機関手数料0〜400円/月証券会社により異なる

つまり、「積立を止めても口座維持コストはかかる」点は押さえておきましょう。

③ 税制優遇は受けられなくなる

掛金を拠出していない期間は、**所得控除のメリット(節税効果)**が得られません。
つまり、掛金を止める=節税メリットを一時的に失うことになります。


途中でやめる(拠出停止)と解約(脱退)の違い

iDeCoを「やめる」と言っても、実際には2つのパターンがあります。

種類内容主な条件
拠出停止(運用指図者になる)積立を止めて運用だけ続ける誰でも可能
脱退(解約)資産を引き出してiDeCoを終了原則不可(※特例あり)

脱退(解約)できるのは特例ケースのみ

脱退が認められるのは、以下の「脱退一時金」に該当するケースだけです。

【脱退一時金を受け取れる主な条件】

  • 国民年金の第1号被保険者でなくなり、企業年金にも加入していない
  • iDeCo加入期間が3年未満 or 資産残高25,000円未満
  • 脱退一時金の請求をしたことがない

つまり、ほとんどの方は途中解約ができないと考えておくのが現実的です。


「途中でやめる」と将来資産にどんな影響がある?

積立を止める期間が長くなるほど、将来の資産形成に大きな影響が出ます。

シミュレーション例

  • 毎月:1万円
  • 年利:3%
  • 積立期間:30年

この条件で積み立てた場合、最終資産は約580万円になります。
もし5年間で積立をやめた場合、残り25年は運用のみなので、
将来の資産は約140万円ほど減る計算になります。

**「少し止めただけでも長期では大きな差」**になる点は要注意です。


どうしても続けられないときの対処法

どうしても続けられないときの対処法

とはいえ、「生活が厳しい」「収入が減った」など、やむを得ない事情もあるでしょう。
そんなときは、以下の3つのステップで見直すのがおすすめです。

① 掛金を一時的に減らす

iDeCoは年に1回、掛金額を変更できます。
無理のない範囲(例:1万円→5,000円)に減らすだけでも負担が軽くなります。

👉 参考:
つみたてNISAとiDeCoどっちが先?【初心者の悩みを解決】

② 掛金を停止して運用だけ続ける

どうしても難しい場合は、拠出停止を申請して「運用指図者」になる選択を。
節税効果は止まりますが、これまでの資産は守られます。

👉 参考:
iDeCo活用術:掛金の増額と運用商品見直しのタイミング(完全ガイド)

③ 運用商品の見直しも検討

リスクが高い商品ばかりだと、値動きが不安で「やめたくなる」原因になります。
債券型やバランス型など安定感のある商品に変更するのも有効です。


「やめたくなる」前に見直したい3つのポイント

  1. 目的を再確認する
     → 「老後の安心」のために始めた初心を思い出す
  2. 無理のない金額にする
     → 続けられる範囲でOK。続けること自体が最も大事
  3. 短期の値動きに惑わされない
     → iDeCoは長期投資。焦って判断しないことが重要

👉 関連記事:
積立投資をやめたくなったときの正しい対処法|焦らず続けるための見直しポイントと考え方【初心者向け】


まとめ|iDeCoは「途中でやめる」より「無理なく続ける」工夫を

まとめ|iDeCoは「途中でやめる」より「無理なく続ける」工夫を
項目内容
途中解約原則不可(特例を除く)
掛金停止可能。資産は運用継続
手数料年間約2,000円前後発生
税制優遇停止中は控除なし
将来資産への影響停止期間が長いほど大きく減少

iDeCoを途中でやめることは原則できませんが、掛金を減らす・停止する・商品を見直すといった柔軟な対応は可能です。
焦らず、自分のライフプランに合った形で「続ける工夫」をしていくことが、老後の安心につながります。


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