はじめに:途中で「見直す」のは悪いことじゃない
つみたてNISAを始めたあと、「積立額を増やしたい」「別の投資信託に変えたい」「証券会社を乗り換えたい」と思うことは珍しくありません。
むしろ、ライフステージや収入の変化に応じて定期的に見直すことは、長期的な資産形成には大切なプロセスです。
この記事では、初心者でも迷わずできるように
- 積立額の変更方法
- 銘柄(投資信託)の変更手順
- 証券会社の変更(乗り換え)の流れ
を具体的に解説します。
積立額の変更:収入や目標に合わせて柔軟に調整
変更できるタイミング
つみたてNISAでは、いつでも積立額を変更可能です。
ただし変更が反映されるのは、翌月または翌々月の積立からとなる点に注意しましょう。
例)SBI証券の場合:毎月10日までに変更 → 翌月の積立から反映
増額・減額のポイント
- 収入が増えたとき → 積立額を少しずつ増やす
- 支出が増えたとき → 一時的に減らしてもOK
積立は「継続」が最も重要。
無理をせず、続けられる金額を優先することが長期投資の成功につながります。
👉 参考記事:
[つみたてNISAの積立額シミュレーション|初心者でも将来が見える資産形成ガイド【2025年版】]
銘柄(投資信託)の変更:目的とリスク許容度を再確認

銘柄変更の流れ
- 現在の投資信託の積立を「停止」
- 新しい銘柄の積立を「設定」
※保有中のファンドはそのまま保有してOK
変更作業自体は、証券会社のサイトやアプリから数分で完了します。
銘柄変更のチェックポイント
- リスクの高さが今の自分に合っているか?
- 信託報酬(手数料)は適正か?
- 過去の運用実績よりも「中身(投資対象)」を重視しているか?
特に初心者は、インデックス型の低コスト投信(例:eMAXIS Slimシリーズなど)を中心に選ぶのが基本です。
👉 関連記事:
[【2025年版】つみたてNISAおすすめ投信ランキングと選び方のコツ]
証券会社を変えたい場合:乗り換えの注意点
「楽天証券からSBI証券に移りたい」といった乗り換えも可能ですが、NISA口座は1年ごとに1金融機関しか持てません。
乗り換えの手順(例)
- 現在の証券会社でNISA口座を「廃止」
- 新しい証券会社でNISA口座を「開設」
- 翌年から新しい証券会社で積立を再開
※年途中での乗り換えは基本的に不可(例外あり)
証券会社選びのポイント
- 取扱ファンド数
- 自動積立設定の柔軟性
- ポイント還元制度(SBIならVポイント、楽天なら楽天ポイント)
👉 関連記事:
[楽天証券とSBI証券を比較!どっちが初心者向き?]
[楽天証券・SBI証券で使えるポイント制度の活用術]
見直しのベストタイミングは「年に1回」
つみたてNISAは「長期・積立・分散」が基本方針。
頻繁に変えすぎると、方針ブレや感情的な投資になりやすくなります。
そのため、**年に1回(年末など)**を目安に、
- 積立金額
- 銘柄構成
- 証券会社・手数料
をまとめて点検するのがおすすめです。
👉 参考記事:
[ポートフォリオ再構築の実例|10年後を見据えたリバランス戦略]
変更時の注意点まとめ
| 項目 | 変更可能タイミング | 注意点 |
|---|---|---|
| 積立額 | いつでも可能 | 翌月以降に反映 |
| 銘柄変更 | いつでも可能 | 停止→新規設定の順で |
| 証券会社変更 | 翌年から可能 | 年途中は不可 |
まとめ:変える勇気より「続ける工夫」を

途中で見直すことは、投資方針の迷いではなく「成長の証」です。
積立額・銘柄・証券口座を上手に見直しながら、
無理せず・長く続けられる投資習慣を作っていきましょう。


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